『吹きガラス工房 琥珀』で生み出される作品は、全て100%廃ビンから作られています。
作品には一切の着色をせず、びんそのものを生かした自然な色合いばかり。
これは、沖縄で生まれた琉球ガラス製法の始まりでもあります。
戦後、物が無かった沖縄で、駐留米軍が残したコーラやビールの廃ビンを使って再生されたガラス。
廃ビンを利用することで不純物がまざり、気泡が生まれ、厚みのあるガラスになりました。
当時は二流品扱いされていたガラスも、多くの職人の素晴らしい技と熱い想いで、
他のガラスにはない持ち味を活かしながら、発展してきたのが今日の琉球ガラスです。
沖縄の独特な歴史的背景や、この素材、廃ビンだからこそ生まれる、どこか懐かしい温かみある作品。
いろいろなメッセージ性を兼ね揃えたガラスに日々向き合いながら、
『吹きガラス工房 琥珀』の作品は生み出されています。
時代は変わっても、「原点をそのままに・・・」
作家斉藤 達也
1973年 福岡県嘉穂町(現 嘉麻市)に生まれる
2002年 琉球ガラス 『現代の名工』 稲嶺盛吉氏に師事
宙吹きガラス工房 虹』 にて修行
2005年 第57回 沖展 入選
2008年 嘉麻市に築窯 『吹きガラス工房 琥珀』 設立
2009年 第44回 西部伝統工芸展 入選
2011年 第46回 西部伝統工芸展 入選
現在、県内外で個展・グループ展を多数開催
ホテルや店舗の装飾、新築・リフォームなどでの照明も数多く手掛けている